銀行に行っただけで汗だくになる季節が来ました…
最近、市販されている柚子のかき氷にハマっています。
7月も終わりですね…
今回、7月25日から27日まで十勝に行ったのは幕別町図書館さんといっしょに「まくべつTRPG」を行うためでした。
「何かイベントをやりたいね」と司書さんとお話をしていて、トトトーンと決まり、開催することになった初めての試みです。
私はTRPGもどきのシナリオを小学生バージョンと中学生バージョン2種を書き、当日ゲームの進行をする役でした。
自分ではTRPGをやったことがない為、あくまで「TRPG風」でしたが、楽しんでもらえたかなと思っています。
〇シナリオについて〇
シナリオを書くにあたり「忠類丸山埋蔵金伝説」という、手書きのノートしか資料のないお話を題材にしました。
江戸時代末期。悪名高い「鬼雷丸」という海賊船がいました。彼らはとうとう松前藩に追われ、「丸山」に財宝を隠したのです。その後、海賊船は襟裳岬付近で難破。数人の生き残りが青森や道内各地に散り散りになったそうです。そして大正時代に生き残りの子孫が「丸山に財宝を隠した」と秘密を明かしました。何度かの発掘作業もむなしく、現在も埋蔵金は見つかっていない…
という、まさしく冒険小説のような伝説です。
しかし実際、昭和50年に丸山で埋蔵金の発掘作業が行われたそうです。
イベント当日、発掘作業をしている様子の写真を見ましたが、重機を使って山を掘り返したりしていました。
結局、何も見つけられなかったそうですが。
そもそも伝説に出てくる海賊船・鬼雷丸はなぜ丸山に財宝を隠したのか。
当時、アイヌの人々は丸山をチョマナイ山と呼び、マムシの生息地だったことから「魔の山」と恐れ、人が近づかなかったから、だそうです。
海賊船にはアイヌの方も乗っていたらしいので、その辺には詳しかったのだろう…と推測されています。
そんな資料を司書さんから頂いたので「夏休みに主人公3人が埋蔵金探しに向かう」という、夏休みっぽいシナリオを書きました。
小学生と中学生で選択肢のバリエーションを変えたり、シナリオの長さを変えたりテイストを変えたりして年齢にかかわらず楽しめるようにし、司書さんへお渡し。
幕別町図書館の公式キャラクター「イ~ンカおじさん」たち数名のさし絵を入れたスライドショーを作って下さり、シナリオは司書さんお二人による読み聞かせになることがきまりました。
後は当日の雰囲気を見て考えよう、と結構行き当たりばったりな感じでその日を迎えることに。
〇当日の様子
7月26日 小学生の部
小学生15人ほど。3・4年生がメインで、1・2年生も参加してくれていました。
小学生はざわざわとしながらやるのかなと思っていましたが、全然そんなことはなく…
みんな一生懸命お話を聞いてくれ、選択肢はグループで一つ選んでもらう形にしていましたが、どのグループも「選択肢こっちにする?どうする?」とひそひそ相談していて、すごく参加してくれている…!と嬉しくなりました(*'▽')
物語が終わってから「エンディングを考えてみようのコーナー」をやりましたが、班ごとに面白い意見がポポンと飛び出してきて、私も司書さんもにんまりしていました。
読み聞かせなので途中で寝る子もいるかな…なんていう心配もなんのその、皆さん楽しんで行ってくれたようで、すごくありがたかったです。
7月27日 中学生の部
こちらは少々人数が少なく7名の参加でした。
一個の選択肢が多く、お話自体も少し長め、しかもホラーっぽい内容だったので飽きるかな…と心配していましたが…中学生は「舌戦」が繰り広げられました!
選択肢ひとつ選ぶのにも、チーム内で
「Aに行ったらバッドエンドになる」
「いやそんなことはない。Bだとこれこれこういう流れになってバッドエンドに…」というアツい論戦が巻き起こる事態に。
2班ともあれやこれやと論戦が繰り広げられ、中学生の普段の姿を見ている司書さんが「あんなに論戦が起こるなんて…」と良い驚きをしていたのが印象的でした。
こちらも終了後に「エンディングを出してみよう」をやりましたが、独自の意見がどんどん出てくるわ、エンディングと言わずシナリオ一個作れる内容を考えていた子もいてるわでやっぱり若者はアイデアの塊だな…!と感心してしまいました。
イベント終了後、28日のお店に間に合うようにその足で札幌へ戻ってきました。
士幌町と上士幌町の図書館司書さんがいらっしゃっていたそうで、何かの参考になればいいなあ…ご依頼お待ちしています!と思いながらレポートを書きました。
シナリオは冊子にして、かの書房と幕別図書館さんで配布したいね…という話でまとまったので絶賛編集中です。
シナリオの配布が始まったらまたお知らせしたいと思います。